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愚か者 傷だらけの天使のotomのレビュー・感想・評価

愚か者 傷だらけの天使(1998年製作の映画)
4.8
とりあえず頭に『傷天』つける必要はない。見渡す限りの90年代臭で、フロムA片手な駄目人間環境がノスタルジー。愚か者演技で味を出しまくるイリーガル真木蔵人が1人でバンバン引っ張りつつ、大楠道代他のスパイスってな具合。坂上みきの酷い演技も気にならないのも、映画自体の出来が良いからと思われる。相方としてはちょっと存在感の薄い鈴木一真に、ショーケンポジションのトヨエツが無意味にバイオレンス過ぎるのとで、バディものとしてはもう少し。なものの、独特なテンポながら綺麗にケリをつける阪本順治の演出力に、赤ら顔&劇伴の井上堯之で全体としてはかなり面白い。
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