HAYATO

バイオハザード IIIのHAYATOのレビュー・感想・評価

バイオハザード III(2007年製作の映画)
3.5
2024年185本目
アリスの大軍
ミラ・ジョヴォヴィッチが主演する大ヒットホラーアクションゲームの実写映画第3弾
前作から数年後の世界。ラクーンシティからウィルスが世界中に蔓延した影響で文明は破壊され、地上はアンデッドで埋め尽くされていた。アンブレラ社による追跡を避けながら1人で生き抜いてきたアリスは、離れ離れになっていたカルロスたちと再会を果たす。感染が及んでいないという安息の地へ向かうことになった彼らは、燃料と食料を確保するために砂漠と化したラスベガスに立ち寄るが……。
監督は、1980年代で最も成功したミュージックビデオ監督の1人であるラッセル・マルケイへ交代。脚本は前2作と同じくポール・W・S・アンダーソンが担当。
共演に、『ハムナプトラ』シリーズのオデッド・フェール、『キューティ・ブロンド』のアリ・ラーター、『トゥームレイダー』のイアン・グレン、『コーチ・カーター』のアシャンティ、『ジュリエットからの手紙』のクリストファー・イーガンらが名を連ねる。
21世紀のゾンビ映画ブームの火付け役となった実写版『バイオハザード』シリーズだが、当時の世間では「都市」を舞台にしたゾンビ映画が多く製作されていたため、シリーズの製作・脚本を担当するポール・W・S・アンダーソンは、ありきたりな舞台設定を避け、本作の舞台をホラー作品の定番である「暗闇」を徹底的に排除した「日中の砂漠」に設定したそう。
1作目は密室、2作目は街全体。回を重ねる毎に感染規模が拡大していくこのシリーズは、ついに本作では地球全体がゾンビに覆われているというとてつもなく恐ろしい状態に。本作におけるポストアポカリプスの世界観や、武装したトラックが砂漠の中を走り回る点などは、今月末に新作の公開控える『マッドマックス』シリーズから影響を受けている。
覚醒したアリスは相変わらず無類の強さを発揮。アルフレッド・ヒッチコック監督の『鳥』を思わせるカラスの大群を焼き尽くしたかと思えば、人工衛星までも操るという、もはや誰も手がつけられない最強っぷり。ここからまた何か新能力が開花するのだろうか。
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