よっちー

イントゥ・ザ・ワイルドのよっちーのネタバレレビュー・内容・結末

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ショーン·ペン監督脚本作品。
私は俳優としての彼が大好きだ!

本屋で見かけた原作実話の「荒野へ」をショーンが見かけ直ぐ様映画化への話を自ら家族に持ち掛けたらしい....。
映像·音楽も素晴らしく、アラスカの自然を満喫出来たような錯覚に陥る。しかしなぁ..... ......。

名言の数々も万人が漠然と抱える
「自由」への憧れも。また、自分の生い立ちへの苛立ちも....。
分かる気もするが.....、甘いよ。
甘かったんだと、そう思う...。

大学を出て2年間。24才という若さでアラスカのバスの中で遺体で発見されるまで、彼は沢山の人の優しさに触れそして、未だ未だこれからも学ばなくてはならないことがあったはず。
若者に言いたい。「自由は責任を伴うもの。そして自分の命にも責任を持つこと。」自然は私たち人間がどうにか出来るものではないし、自分を過信し過ぎてはいけない。何故なら人は誰かから生まれそして誰かの力を借りて生きてきた。人との繋がりがなければ、大自然の中では「無」に等しいからだ。

彼の人生は素晴らしかったかも知れないが、きっと彼を思う家族は時が止まったようにいつまでもさまよい続けてしまうような気がしてならない.....。とても切ない作品だった。
よっちー

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