円柱野郎

故郷(ふるさと)への長い道/スター・トレック4の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「宇宙大作戦」の劇場版第4作。
ザトウクジラの安否を確認に来た謎の探査船が地球のエネルギーを無効化してしまった。
クジラは21世紀に絶滅してしまっているため、カーク達はクジラを連れてくるために20世紀末の地球に飛ぶ。

20世紀にタイムスリップした21世紀人たちの文化的ギャップが面白く、哲学や緊迫した話だけではない「宇宙大作戦」のコミカルな一面が小気味良い。
もちろん“ある種を絶滅に追いやる”という人間の愚かしさを訴えている面もあるわけだけど、その点で言うと日本人である俺には“捕鯨は悪”といった論調は若干引っかかりもする。
まあ乱獲はダメだと思うけどね。

監督としては2作目のレナード・ニモイ。
スポック役でシリーズを最も理解している内の一人だけあって、登場人物達を面白く活躍させる見せ方は上手かった。
チェコフなんて警官に原子力空母の停泊地を聞くが無視され、さらに空母内で発見されスパイ扱いされるという気の毒な展開w
まあ冷戦下の時代にロシア人のチェコフを米空母に潜入させるなんてカークの人事がヒドいw

最後は前作での軍規違反で降格させられ、提督から再び大佐(艦長)に戻ったカーク。
でもこれはただの降格じゃなくて“粋な計らい”ってヤツなんだよなあ。
イイね!
エンタープライズはほとんど出てこなかったけど、面白かったですわ。
円柱野郎

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