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化粧のseapony3000のレビュー・感想・評価

化粧(1984年製作の映画)
4.0
渡辺淳一といえば桜、桜とひとの命と宿命問答。東宝作品とは違って、さすが松竹は家族ドラマとして上品に仕上げてくる。まずは松坂慶子の超絶美、このメイクはメナードかカネボウどっち?って思っていたらメナード、着物はもちろん鈴乃屋、洋装はクレージュ。田中陽造なのか渡辺淳一なのか、津川さんがでてないからなのか、女の血の歴史、血の因果。渡辺淳一版細雪。特別出演のクレジットが強烈な京マチ子への目配せも強い。客演がおおすぎてお腹いっぱい。ほぼ自前の衣装の伊丹十三みられてよかった。音楽はらしくない池野成だったけどエンディングは谷村新司作詞作曲の「爛漫」歌は松坂慶子。京都の有名な竹林のある寺(なんてとこだったけ)を竹脇無我と歩く池上季実子の「わたしなんだか怖おす」いつかまねしたい。若手建築デザイナーの貴一と慶子さんのベッドシーンもまったくエロさなしのガチガチ生真面目、物足りなさを通り越して好感度しかない。クラブ・アジュールのリニューアル内装費は1200万円。
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