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化粧のcsmのレビュー・感想・評価

化粧(1984年製作の映画)
5.0
美術ブローカー伊丹十三の行きつけはセロリ生けたのり平の店、築地のユニコン。網代編み?ちょっとしたケースをクラッチバッグのように使って洒落者としての格の違いを見せつける。今や落ちぶれて…と言いつつも置物も着物も本物志向、どぶ川に釣り糸垂らし、紫檀の取引上手く行かずに最期は首吊り。池上季実子と竹脇無我の消えない花火「あれから…ないんどす。夫とは…ないんどす」そして銀閣寺のマンションへ。ジミーにマンションで草吸おうって言われてチャミとエッコと警察沙汰のUKファン和由布子。中井貴一が律儀に畳んだ布団横目に、ドレスみたいなネグリジェで風感じる松坂慶子の乱れは御髪で表現。浮気も滝行の噂も一瞬で拡がる京都のネットワークが恐ろしい。満開の桜の下で真幸(まさき)のおちんちん愛でる京マチ子。狂え狂えと朗らかに歌う松坂慶子、東京帰るときはシャネルのバッグ(ソフィアコッポラと同じやつ)に女優帽。
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