「ボブ・ディランが日本限定でライブハウスツアーやるって」
「いくら？２万！？私達庶民が行ける金額じゃないね」
「……はい」
こんな会話が日常茶飯事の２人の我が家
でもさ
「欲しいものやりたい事 全然思い通りいかないけど いつかできるかもって ずっと楽しみにして頑張ってんのって 何でもすぐできちゃうより”幸せ“でしょ 自分達ならできるって信じて」
そんなカミさんの言葉には 不思議と一緒に生きる意味を感じたりしてね
でもって ふと思い出したんだよねぇ
大富豪となり 宮殿に暮らし 願い事を全て叶える道具を持った シンドバット
彼はなぜ歳をとり 一人孤独に生きていたんだろうか…
若き日の冒険 まだ見ぬ世界へ自分だけの力で飛び出してゆく そんなシンドバッドに憧れを抱いたのび太が 情熱を失った彼に幻滅してしまうのが ちょっと切なかったりしてね
おそらく ドラえもん史上 最も過酷な目に遭うしずかちゃんと のび太一行
夢で溢れた絵本の中に足を踏み入れ
“楽しい”だけでは生きられない 困難に満ちた現実と立ち向かうお話は 子供だった自分にも ズッシリとくるものがあった気がする
とはいえ 物語と現実の境が消えてゆくワクワク
ひみつ道具に勝るとも劣らない アラビアの秘宝
そして 船乗りシンドバットが 再び自分の力で立ち向かう勇気を取り戻すカッコよさ
それは 幼心に輝くものばっかだったなぁ
