内藤

都会のアリスの内藤のレビュー・感想・評価

都会のアリス(1973年製作の映画)
4.0
写真に映るものはすでに過去となり、目で見たようには映らない。現実とのズレ。フィリップが抱える問題は解決不可能だった。アリスの祖母の家(とその写真)がその象徴であり、2人で撮った4枚綴りの証明写真は希望の象徴だった。無愛想→アリスが笑う→フィリップが笑う→2人で笑う、つまり物語。「撮るというのは耐えがたいものを撃つこと」アメリカの風景を撮り続けた男は、少女との旅を通じて小説へと向かう。
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