三四郎

早乙女家の娘たちの三四郎のレビュー・感想・評価

早乙女家の娘たち(1962年製作の映画)
3.3
四人姉妹に末の弟、それぞれの性格描写が実にわかりやすくまとまりのある映画だった。前途への希望と共に終幕する後味の良さもある。この時代は、モノクロ映画とカラー映画が両立しているが、原作・脚本のイメージによりどちらがより雰囲気を出しやすいか選択していたのだろうか。それともコストの問題だろうか…。

梅子、恋人との言い合いからの自棄酒。酔って帰り、酔った勢いで日頃思っていること言いたいことを言うが、この日会社から受け取った月給は松子に渡す。私たちみんなお姉さんにお世話になってるんだから…宜しくお願いします」とお辞儀。姉妹の中にも礼儀あり。二階に上がり放ったハンドバッグからお札が二、三枚舞い散る。
この一連のシーンが一番印象に残った。
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