ブタブタ

塀の中の懲りない面々のブタブタのレビュー・感想・評価

塀の中の懲りない面々(1987年製作の映画)
2.0
何気にコチラの『塀の中』オリジンは未鑑賞でフォロー先様のレビューを読みU-NEXTにあるので鑑賞。
安部譲二さんがカメオ出演してるけど何言ってるか全然わかんない(笑)
元ヤクザとかを売りにしてる人間(『親分はイエスさま』牧師とかいたけど)は基本大嫌いですが安部譲二さんに関しては幼少の頃から「神童」でありその才能は反社会的活動に始まり「お勤め」をちゃんと果たした後はそのあり余り過ぎる才能を発揮、作家として大成功しただけでなくタレントとしても人気者になったのは必然とも言える。
何かのテレビで野坂昭如先生と共演した時、野坂先生がスゲー怒ってて明らかにケンカ売ってたの覚えてる。
「誰も貴方みたいに才能がある訳じゃない。他の「元ヤクザ」達はどうすればいい!」とか。
安部譲二さんに言ってもしょうがないと思うけど(笑)
安部譲二さんの事を初めて知ったのは確か80年代に刊行スタートした講談社『江戸川乱歩推理文庫』の後書き・解説である。
作家や著名人が「好きな作品」「乱歩の思い出」とか語る中で安部譲二さんのエピソードは別格で、当時15歳の安部譲二さんは推理小説雑誌『宝石』の江戸川乱歩主催による一般公募ミステリー小説コンテストに応募し見事入賞してしまう(!)
編集部に賞金を貰いに行くと作者は中学生だった事に一同仰天す。
そして奥から「身体の殆どが顔(ジョージ・談)」の様な巨顔の怪人物がヌッと現れる。
その御方こそ誰あろう江戸川乱歩先生。
安部譲二さんが書いた小説『悪血(わるち)』は今で言うバイオレンス・ハードコアポルノ小説と言った内容で当然の如く中学生が書いたポルノ等雑誌に載せられないと入賞は取り消しに。
更に出版社の社長は安部一族の親戚で親にもバレ、ジョージさんは寺に送られ修行させられる羽目になったという。
この時の応募小説『悪血』が当時から読みたいと思ってのだけど遂に日の目を見る事はなかったみたいで。
塀の中の~というより安部譲二さんの思い出でした。
ブタブタ

ブタブタ