shibamike

白と黒のshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

白と黒(1963年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは凄い!驚いた!

最近、どこでどんな映画を観ていても必ずどこかでウトウトしてしまうスヤ三毛なのですが、本作も序盤にウトウトと来て寝落ちしそうになるも、中盤からは極上サスペンスのしし座流星群の連続で、あっという間に目が覚めた。サンキュー橋本忍ぅ。


死刑廃止論者である宗方弁護士(千田是也)の奥君(淡島千景)が浜野(仲代達矢)に紐で首を絞められるショッキングなシーンから映画は幕を開ける。浜野は宗方弁護士の弟子みたいなもので自身も弁護士なのであるが、宗方夫人と不倫関係にあって、痴情のもつれで思わず首を締めてしまったのであった。

ぐったりした宗方夫人を部屋に置き去りにして、その場を飛び出す浜野。その後、夫人の遺体が家政婦(菅井きん)によって発見され、事件が明るみに出る。宗方弁護士の関係者として、刑事から尋問を受ける浜野。
「何時に何していた?」と尋問される内に汗が滝のように流れ出し、震え出す浜野。
「もうこれまでか…!」と浜野が観念しかけたその時、とんでもない一報が刑事達に伝わる。
「刑事!殺しのホシが捕まりましたぁあっ!」
驚いた刑事達は浜野をほったらかしにして一目散に真犯人なるホシの元へ立ち去ってしまった。誰よりも一番驚いたのは浜野である。
浜野「殺しの真犯人…?」

で、真犯人と名乗る男と浜野の心の葛藤が見応えたっぷりに描かれるのであるが、自分は大満足でした。
とにかく淡島千景ちゃんが本当に可哀想で気の毒でした。

柴三毛 心の一句
「清張が 特別出演 していたよ」
(季語:清張→砂の器→もろい→雪→冬)
shibamike

shibamike