エビフライ

メラニーは行く!のエビフライのネタバレレビュー・内容・結末

メラニーは行く!(2002年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

It was 1989, she was 17~♪と軽快でどこか懐かしいメロディと同タイトル、Sweet home Alabama。

主人公のメラニーは南部でやんちゃな青春時代…というと聞こえがいいが笑、本人にとっては忘れたい黒歴史をもつ、ニューヨークを拠点とする、若くして成功した新進気鋭のデザイナーであり、ソーシャライトで優しくてハンサムな彼と婚約…!と幸せの絶頂にいた。

なにもかも手に入れたメラニー、、しかし、彼女には故郷に残した夫がいた。

その夫ジェイクと離婚するために故郷へ帰るが、ジェイクは中々、離婚届にサインしようとしない。メラニーはあの手この手でなんとかサインをさせようとするが…。

ここまでだと、見るのに疲れないドタバタ王道ラブコメって感じですね。
確かにそうなんだけど、最後の最後でメラニーは夫の元へ戻る。
やっぱり故郷が最高、自分の居場所だと実感する。
飾らない、身分相応、ちょっとガサツだけど暖かい人々、これが南部流で、本作のテーマなのだろうか。

そう思うと、ソーシャライトの彼との結婚をキャンセルして、夫の元へ戻るのも辻褄が合う。

主人公も、一緒にやんちゃした仲間も時間を経て変わってく。
その時間や気持ちはかけがえのない思い出として残るけど、別々の道を歩んでく…少し切ない展開にした方がきれいにまとまったのかなと個人的には思う。

昔話に盛り上がった後に、じゃあまたいつでも戻っておいでと主人公を送り出す。

主人公は戻れる場所があるから、ニューヨークでがんばれる、みたいな方が話的にはきれいなのかなあ。

婚約者が包容力のある、温和な人だったために、結婚式でふられてかわいそうだった。

最後のエンディングでまた婚約したっぽかったから、救われた。
彼には幸せになって欲しい。

あとリースウィザースプーンがかわいい。主人公はやってることだけを見ていれば、嫌な女だけど、彼女の魅力か、憎めない。
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