Taichi

エル・マリアッチのTaichiのネタバレレビュー・内容・結末

エル・マリアッチ(1992年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

燃えたぎる炎、メキシコ、ギター
ギターケースに銃を持ち歩く男と間違えられたことで麻薬の売人に付け狙われる。
裸で風呂に入っているところを、メキシコ人の気の強い美しい女にナイフを向けられながら足でギターケースをこじ開けられるシーンの緊張感漂うフェチズムが素晴らしい。ギターで奏でた愛のバラードによって誤解は解け、やがて緊張は愛へと昇華されていく。

マリアッチは最後、手を撃たれ、ギターを弾けなくなり、愛する者も失う。残されたギターケースには銃が入っているだけだ。孤独と喪失感の中で恋人の犬と共にバイクにまたがり地平線へと去っていくラストシーンは秀逸。
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