本当に耳が聞こえないのか...と思わず疑ってしまうほど豊かな音を繰り出す、耳が聞こえないパーカッショニストのお話。
「喧騒の反対は静寂では決してない」など、エヴリンは語ります。映像的にも音的にも表現が豊かで、彼女の世界を存分に楽しむことができます。お茶目で感性豊かなエヴリン自身も非常に魅力的です。
全体の1/3ほど、2000年代前半の日本が出てきます。エヴリンの旅を通して、その頃の日本の日常風景を観るだけでも割と楽しめます。
ある日本のバーでのシーンが素敵でした。エヴリンが唐突に、空き缶や吸い殻入れなどを適当にかき集めて、即興ドラムとして立派な音を出す。音楽って芸術って、何もない時と空間を豊かにさせる魔法のようなものだよなぁと、強く思わせてきます。
C/P: 1.2｜N : 1.2｜T : 1.2
Bonus: 0.1
