りょーこ

妻は告白するのりょーこのレビュー・感想・評価

妻は告白する(1961年製作の映画)
3.8
メンヘラ?
ヤンデレ??

増村保造による女の狂愛物語。

主人公以外の女も、執念やプライドを押し通す。

ストーリィとしては今ではよくある展開だし、2時間サスペンスにありそうなモノ。
が、人間ドラマ、特に女性の描き方が上手かった!



若い男・幸田→若尾文子→その夫

登山中に事故に遭い、上記のように宙吊りになった3人。
若尾文子はザイルを切断し、夫は死亡した。

その後、殺人罪で起訴された若尾文子は無罪を主張。

一方検察は、不幸な結婚だったこと、幸田と恋仲だったことから夫を殺したと責める。

さて、真相やいかに?



全然異議ありって言わない法廷(笑)

ひっどい言い様なんだけど、弁護士も裁判長も止めないんですよねぇ~
時代かなぁ?

とにかく愛して愛されたい…
そんな若尾文子のメンヘラで一途な愛を求める演技は、静かで熱くて羨ましいと感じるほど。

作品としてはシンプルなのですが、飽きることのない脚本、演出がじんわりと響く良作でした☆
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