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ニンジャ・アサシンのtq1chiのレビュー・感想・評価

ニンジャ・アサシン(2009年製作の映画)
3.0
”あんたを殺して初めて俺の本当の人生が始まる”

簡潔に言うと抜け忍VS忍者一族のバトル系アクション映画。
手裏剣、刀、鎖鎌といったお馴染みの武器でのアクションは必見。
ただ忍者のアクションではなくもちろん「ニンジャ」のアクション。全く忍ばずに刃物ぶん回すニンジャも悪くないよね。かっこ悪い訳じゃないし。
ストーリーは正直に言うと微妙で、いわゆるアクションのための脚本にもみえるし割と「忍者」という題材に向き合った脚本にもみえる。
さらわれた孤児が殺しの技術を叩き込まれる様がいわば「縛られている」状態で、そこから抜け出すものの許されず、常に自分の人生を生きれないことの悲劇性は主人公の過去の回想から伝わった。
しかしそこはもう少し話を面白く出来たのではと思ってしまう。
ただ細かい描写は割とかっこよかった。
ニンジャが影から出てくるシーンはヒヤッとしたし、懐中電灯で照らされた1体1のバトルも見応えがあった。終盤の障子に影が写ったり血が着くカットは日本がテーマの作品によく出るもの。今作でもしっかり出ていた。ラストの過去と現在が重なる演出もあの景色もあってラストにふさわしい演出になっていた。

もっと言うと、終盤でのあの音が軋むように作られた床を進むシーンは正攻法で歩いて、いや忍び足で突破して欲しかった。

ロケラン>>ニンジャ

エンディングが割とかっこいい
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