ヨダセアSeaYoda

ニュー・シネマ・パラダイスのヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

4.4
観た回数:3回
直近の鑑賞:CS録画(20.03.16)
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 最近『駅馬車(1939)』を観た際、
「ニューシネマパラダイスの中で、駅馬車観てハワワワワ!って皆で言うシーンあったな!!」と思い、久々に観たくなりました。
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【STORY】
 映画大好きなちびっ子と映写技師のおじちゃん。2人の物語は、
 ちびっ子が青年になっても、中年になっても紡がれ続ける、人生の物語。


【映画愛】
 数々の映画の映像や台詞の引用、そして今作の象徴として描かれる映画館。
 映画愛に溢れまくる雰囲気は、映画ファンなら堪りませんよね!

 全然知らない映画も引用されているので、いつか今作に登場する映画をたくさん観る機会を設けてみたいです。


【深みのある会話】
 若く未来に可能性が溢れ、それでいて目の前のことに夢中な子供〜青年。長年生きてきた初老〜老体の男。
 相容れない部分は互いにしっかり言葉のキャッチボールをしながら互いの理解を深めていく2人。心の深いところに染み渡るような、ありがたくリアルな対話が魅力です。

 僕が初めて今作を目にした頃はかなり幼くて、「名作っぽい雰囲気ってこういう感じなんだなぁ。なんかややこしいなぁ」程度の感想しかありませんでした。

 2回目の鑑賞は中学生。良さは少し分かり始めつつも、確か「切ない恋だなぁ」が最終的に濃く残った感想でした。

 24歳になろうとしている今、3回目の鑑賞で、会話の深み、冷たい温かさ、温かな冷たさを随所から感じるようになりました。

 いつか、歳を取ったトトと同じくらいの年齢で観た時、また違った感動があるのかなぁと、楽しみにできる作品です。



【子役が可愛い】
 サルヴァトーレ(トト)役の子供時代を演じた(本名も)サルヴァトーレ君が可愛すぎます。声と笑顔が本当に愛くるしいですよねこの子…
 いたずらっ子でお調子者だけど、あんな愛嬌があれば、そりゃアルフレードも許しちゃいますよ!
ヨダセアSeaYoda

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