ニクガタナ

海底軍艦のニクガタナのレビュー・感想・評価

海底軍艦(1963年製作の映画)
3.3
ザ・小松崎茂デザインで特撮ファンに絶大なる人気の轟天号の勇姿を観たくて初鑑賞。日本帝国海軍の秘密兵器はすげぇもんだ。米国原子力潜水艦が潜れない深度に潜るし、飛ぶし、穴掘るしで万能だが冷凍光線照射はちとしつこい。試運転時の出撃シーンがアングルカッコよく、ウルトラマンシリーズのワンダバ出撃シーンのこれが原点なのかなぁと感慨深い。世界征服企むムウ帝国の文化文明レベルが謎。衣装周りがとにかくダサい。宮殿内のダンスシーンが無駄に長くてげんなり。守り神マンダがへっぽこ。鱗付き機密服はそんな高水圧の海を泳げるの?いやツッコミ入れ出すと止まんないからやめとこう。流石の円谷特撮で時々ハッとするほどリアル。海上の軍艦が敵潜水艦のビーム砲で次々撃沈していくシーンが白眉の出来。主演高島忠夫の良さが分からない。神宮寺大佐はカッコいいけど、突然の宗旨替えぶりに驚いた。脚本が都合良すぎてお粗末。本多猪四郎監督作でもうちょっと骨太なのかと思ったが、とほー。
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