lingmudayan

M/OTHERのlingmudayanのレビュー・感想・評価

M/OTHER(1999年製作の映画)
3.0
冒頭から弦楽器の不協和音が使われているので予告はされていたものの、渡辺真起子が洗い物をしながらキレるシーンはやや唐突な感じ。三浦友和と渡辺が即興的にストーリーをつくっていったということなので繋がりが甘く感じる部分があるのはそのためか。ひとつのシークエンスがフラッシュのような形で終わるのはラストで雷をイメージしていることが示されるが、これも効果がよく分からなかった。三浦にはいわゆる「良いパパ」のイメージがあるためかもしれないが、渡辺に捨てられそうになって彼女を執拗に追いかけ回すシーンでは恐ろしさを感じた。母親の役割を外部から唐突に求められ、それに悪戦苦闘する中で一人の女性の姿が浮かび上がってくる渡辺の演技が良かった。
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