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レベッカのkahoのレビュー・感想・評価

レベッカ(1940年製作の映画)
3.8
初鑑賞。

話し相手として雇われて仕事をする身分の、慎ましいながらも初々しく愛らしい女性が、妻を亡くした大富豪に見染められて恋に落ちて結婚して、っていう前半のシンデレラストーリー。南仏の明るく幸せな雰囲気。

そこからマンダレーへ雨に塗れての到着。慣れない豪邸で、世話役のダンヴァース夫人の無表情で配慮のない言動と前妻の物を全てそのまま残してあるという状況が新妻を疑心暗鬼にさせてゆく。。

不安が高まる中、ダンヴァース夫人の行動で緊張感がマックスになったところで、事件が起こる。

モヤモヤハラハラが限界のところからの展開の速さ。緩急がさすがなサスペンスでした。

マキシムの行動の意外さが予感させる真相は、今の時代だったら違う展開になりそうな気がします。

レベッカの名前はすごく印象に残るのに、新妻の名前が全然残らないというすごさ。
嫌な印象は残らず、人に勧めたい作品です。
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