よっさん

レベッカのよっさんのネタバレレビュー・内容・結末

レベッカ(1940年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

主演の女性の役名が気になる。(役名はなくて、あくまでも冒頭のモノローグを語ってる「わたし」でしかない)
肉体がそこにないのにかつて住んでいた屋敷に大きな存在を示す人もいれば、肉体があるのに決して固有の名前で呼ばれない人もいて、幽霊ってなんだろうで思わされる。

以下、原作小説のとある批評記事↓から引用。
https://1000ya.isis.ne.jp/0265.html
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 ロンドン生まれの女流作家ダフネ・デュ・モーリアはサスペンスの名人だったわけではない。むしろ英国文学伝統のゴシック・ロマンの名手だった。
 ゴシック・ロマンは空間を描く。そこで空間そのものに恐怖が宿る。主人公は空間に宿った“何か”なのである。この見えない“何か”の力を巧みに書くことで、デュ・モーリアは空間そのものをサスペンスにしてしまった。ぼくの皮膚をぞくぞくとさせた戦慄感は『レベッカ』においては空間の触感だったのである。
 ヒチコックもそれを見逃さない。『レベッカ』をモダンサスペンスに仕立てたのはヒチコックだった。おそらくはデュ・モーリアを研究したことがヒチコックをサスペンス映画の天才にしたのであろうとおもうほどである。のちに話題になった『鳥』も、デュ・モーリアの原作だった。
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よっさん

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