アキラナウェイ

ファイナル・プロジェクトのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

ファイナル・プロジェクト(1996年製作の映画)
3.0
今日のレビューはジャッキーだゾ。

「ポリス・ストーリー/香港国際警察」シリーズは1〜3まで子供の頃に観たっきりで止まっていたので、シリーズ制覇の為に鑑賞。

但し、このシリーズって、邦題と原題に難ありでなかなかややこしい。現に本作は「ポリス・ストーリー」を冠しておらず、何なら「プロジェクトA」系かと誤解を招くような邦題だし、英題が「First Strike」なのも更にややこしいし。しかしファイナルの名の通りシリーズの最終作。

これに加え、シリーズとは別設定・別世界観であるが、原題に「警察故事」が冠されている作品が2本。シリーズとは別設定・別世界観であり、原題に「警察故事」が冠されていないが、日本リリース時に「ポリス・ストーリー」が冠された作品が3本ある。

もう、

意 味 不 明 。


気を取り直してレビューだゾ。

香港警察の刑事ジャッキー(ジャッキー・チェン)は、CIAの捜査に協力し、ウクライナ国籍のナターシャという女性を尾行する任務に就く。簡単な任務を終え、休暇を楽しむ予定のジャッキーだったが、核爆弾の密輸に絡む重大犯罪へと巻き込まれていく—— 。

ビックリする程に作風がこれまでの3作と違う。核弾頭を奪い合っているのに、めちゃんこコミカル。めちゃんこノリが軽い。

一面雪景色の中、薄着で寒がりながら駆け回るジャッキー。その頭にはアザラシの帽子とか、オーストラリアではコアラのアップリケのパンツとか、衣装の面でかなりはっちゃけているが、微妙に滑っている。雪原だけに。

ホテルでコアラを抱いたり、水族館の水槽内でサメとの共演したりと、何かとわくわく動物ランド感強め。

おいおい、核弾頭を真面目に追いなさいよ。

オール海外ロケのインターナショナル・ジャッキー。舞台はド派手だけど、この緩めのノリが結構しんどい。

シリーズでお馴染みのメイ役マギー・チャンが登場しないのは寂しいなぁ。

劇場公開当時42歳のジャッキーは、まだまだ機敏な動きを見せてくれる。

スノーボードチェイスの果てに、ヘリに向かってジャンプする場面では、プロペラがジャッキーの頭を掠めてヒヤリ。雪原だけに。

水中での格闘はスピード感が出ない事を笑いに昇華しようとしているけど、個人的にはあまり笑えなくて、ジャッキー、ごめん。

KGBの会議にジャッキーが参加するシーンで、ロシア語訛りの英語を話すKGBの人と、その間に英語の通訳の人と、広東語訛りの英語を話すジャッキーが、堪らなくカオス。

え?全員英語なんだけど?

コアラのおパンツも脱いでジャッキーのお尻も拝める迷作。

個人的にはもっと真面目にやって欲しいけど、大好きなジャッキーだから許す。