ハリーは宿敵ヴォルデモートを倒す手がかりを探し求めて、ロンとハーマイオニーと共に旅を繰り広げる。しかし執拗な追手や罠がハリーたちに襲いかかる物語。
「ハリー・ポッター」シリーズ7作目。ついに最終章の前半。ラストへ向けてスピードが上がっていきます。「謎のプリンス」「不死鳥の騎士団」あたりと比べたらアクションは格段に増え、ハリーたちの危機的状況も増加。
序盤の7人のハリーによる攪乱作戦からのデス・イーターとのチェイスから早速メチャクチャ面白い。今回はハリーとロン、ハーマイオニーの3人が共に行動。初期の作品以来のガッツリ3人なので原点回帰的な流れ。
でもやがて仲間割れが起こってロンが一時的に離れたり、それぞれが思いの丈をぶちまけたりと、昔の3人のやり取りからは想像もつかないほど。その分3人が成長してきたと思わせてくれるもので、もう誰も助けてくれない中絆の強さが試される流れ。
またしても訪れる仲間の死。心休まる場所もない状況で旅を続けるハリーたちにとってこの状況はまさに究極の試練。ダークな作風は最後まで貫かれ、最終作へとなだれ込みます。