Emma

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>のEmmaのレビュー・感想・評価

4.6
かなり前に観た映画だが、今でも忘れられない映画。映像からなんとも言えない空虚感が漂っている。

砂漠に佇む寂れたモーテルを舞台に、そこに宿泊にきたドイツ人の女性とそこのカフェで働く女性との友情、またそこに集まる様々な人間模様が描かれている。これと言ってドラマチックな展開やストーリーはないが、「コーリング・ユー」と映像があまりにもマッチしていて引き込まれる。
「何も起こらない」(nothingness, empiness)をテーマにしてあるのではないだろうか、と個人的に思いました。

バグダッドカフェを観ると、20世紀アメリカの画家でエドワード・ホッパーを思わせる。
カフェ、海辺、ストリートや街を物語性の中に孤独感を表現した作品でよく知られる。

映画の後、コーリング・ユーがなかなか頭からはなれなかった記憶がある。
ストーリー的には好きか嫌いは賛否両論かなと思いますが、私的には上位に入る映画でした。

再鑑賞したい映画です。
Emma

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