ネブュラー

恋はデジャ・ブのネブュラーのネタバレレビュー・内容・結末

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

人生の肯定を重ねていくループ。ビル・マーレイのおどけた感じ、皮肉な感じがコメディとしてのクオリティを担保しながら、よくよく見ていくとなかなか奥が深い。映画内ではリアルとして同じ日を繰り返していくわけだが、比喩的に捉えると「退屈な毎日」であり、無駄に浪費してきた我々の毎日とも読み取れるのが面白い。ギャルゲー的実利めいた選択を繰り返すより、真にひとを尊重し、自らを肯定する姿勢こそが人生の始まりなのか。
一回性の連続ではありながら、この100分程度のビル・マーレイと共有した時間の蓄積を感じられ、最終的に実を結ぶ演出に効いているし、ループものとしての意義を感じ、人生の捉え方を考えさせられる気付きのある傑作。
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