南森まち

恋はデジャ・ブの南森まちのレビュー・感想・評価

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)
3.7
小さな祭の取材のため田舎町を訪れた高慢なアナウンサーが、特に何もおこらない一日から抜け出せなくなる…というお話。

今流行りのループ映画のハシリです。いろんなループ映画の中で言及されているのは見ましたが、やっと見られました。

さて本作は何度も(ほぼ)同じことが繰り返されるループ物ですが、この話は本当に良く出来ている。
話のキモは2つ。主人公が本当にイヤなヤツである事。そして同じ日々の繰り返しに飽きた主人公が、怒り、哀しみ、そして幸せを探していく…と行動を変化させていく事。この2つが絶妙にからみ合って物語が収束していきます。

SFである前にとても心安らぐヒューマンドラマでした。「あぁ今日から誰かに優しくしよう」、と素直に思える映画でした。
オススメ!