とらキチ

ロボコップ2のとらキチのレビュー・感想・評価

ロボコップ2(1990年製作の映画)
3.3
前作に引き続きカオスで“世紀末感”に溢れたディストピアなデトロイト。前作ほどではなかったが、バンバン人は殺すし、ロボコップもバラバラスプラッターにされたりしていて、今作もバーホーベンがメガホンを取った作品だと思っていたが、実際のところはアーヴィン・カーシュナー監督作品。それを知って「あぁ、なるほどなぁ…」と。もう典型的な“2”作品。しかもいろいろやりたかった別々のエピソードを無理矢理合わせたかなような。それをそつなく纏めてしまうのがアーヴィン・カーシュナーの手腕、らしさって感じ。
昔は“ケイン”の造形バランスが歪であまり好きではなかったけど、今見るとストップモーション撮影のレトロチックな良さもあってか、結構イケてる。そして犯罪者の脳を使って人体実験をする云々や、ビルに掲げられた旗も含めて、オムニ社って“ナチス”がモチーフだったのね…って今更気づいた。
あのロボコップ独特の動きが本人しか出来なくて、前作も今作もボディダブルが使えずにほとんどのシーンを実際にロボコップを“着て”演じていたというマーフィー役のピーター・ウェラー。Wikipediaに掲載されている近影が、素の状態のはずなのにマスクオフしたロボコップ状態で笑えるので、ファンの方必見です🤗
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