久々に見直すと、好きなように暴れているジョン・ウーに、律儀に付き合っているジャン=クロード・バンダムやランス・ヘンリクセンが偉いというか優しい。
バレットタイムなスローに壁越しの一対一、鳩、2丁拳銃。アメリカ映画に殴り込みかけての全乗せというより、香港でやっていたあれもこれも見たいんで、話とかどうでもいいんで一つお願いしますよって感じ。香港映画の生き死にの過剰さが、アメリカ映画になるとなんだか笑えてくる。アメリカ人ってパーツがデカイから、ジョン・ウーの義理人情の世界を体現出来ない。もちろんそれでも十分面白いんだけど、ここにはジョン・ウーの「型」しかないような気がした。