花とみつばち

すぎ去りし日の…の花とみつばちのレビュー・感想・評価

すぎ去りし日の…(1970年製作の映画)
4.5
クロード・ソーテ監督の初恋愛作品。
車が事故で横転するシーンからのフィリップ・サルドの曲が最高。
(このメインテーマはピッコリとロミーでデュエットもしている)
そして何回も横転シーンがその後のストーリーにも差し込まれている。
物語は不吉なシーンから始まるのです。
ピッコリとロミーはチュニジアに出発する予定にしているが、ピッコリは躊躇している。二人で旅立つか別れるか…
別れた妻や息子、友人との様々な思い出から抜け出せずにいて、どうも煮え切らない。気持ちが一転二転する中、自動車事故を起こしてしまう。

中年期の迷いと苛立ちをミシェル・ピッコリが演じる。その軽やかだったり、憂鬱だったりする微妙な心の変化を上手く表現している。一方ロミー・シュナイダーは、充分に愛されている自信の無さを気丈に振る舞う女性を見事に演じていた。
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