ろじょ

それいけ!アンパンマン ぼくらはヒーローのろじょのレビュー・感想・評価

4.0
本編後のカレーパンマンとしょくぱんまんをそれぞれ中心とした短編2本。
マントって自分の以外のマントではうまく飛べないものなんだね!
しょくぱんまんが、自分の車を返してくれた人の正体(ドキンちゃん)を察して、みんなが誰かな?ってなってる時には困った顔して、しょくぱんまんは誰かわかるの?って聞かれた時、それは、それはね…って清々しい笑顔で言い淀むの、もう、愛って言うものの素晴らしさを知れたよね。
ドキンちゃんはやっぱり敵陣営だから、でもあんなに自分を慕ってくれる、自分に対してだけかもしれないけれどこんなに優しさを持っている彼女を悪くなんて言いたく無い。誇らしく、思うんだ。
パン陣営にそんなこと思わせるカビ陣営ドキンちゃんの恋心のいじらしさがもうね、もう!!!

ばいきんまんのイタズラだって分かった時にパン陣営が「ばいきんまんの仕業だったのか!」って必ず驚いてくれるの、やっぱり、じゃないのが疑う心を持たず、ばいきんまんであろうと悪いだけじゃ無いと信じてくれてるのが胸熱

なになにエンディング終わりのチーズが真顔で立ち上がって頭下げてさっていくのなに!!意味深!!

本編と合わせて、大人が子供に託すものとして全てが重く深く、でも自分が子供だった頃にはこんな深さがわからないなりに焼きついて記憶にも残らないのに私を形作ってくれてるんだろう。
児童向け作品を作る人全てに畏怖の念を抱く。どう考えて、これを作って子供達に見せようと思ったのか。何十年後の大人の輪郭を形作ることを想像して作っているならすごいことだよなあ。性善説とかそゆことじゃなくて、優しい心や正義の源は子供時代のこんなところにあるんじゃないのかな。感謝。
ろじょ

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