masahitotenma

ラ・ブーム2のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

ラ・ブーム2(1982年製作の映画)
3.3
前作「ラ・ブーム」から二年。
国民的アイドルとなったソフィー・マルソーをはじめ、監督クロード・ピノトー、脚本ダニエル・トンプソンと共同など主要スタッフ、キャストが再集結した続編。
原題: La Boum 2  (1982)

15歳になりより美しく成長したビック(ソフィー・マルソー)が、旅先から戻る列車内で出会った青年フィリップ・ベルチエ(ピエール・コーソー)とパリで再会し、大人の恋の第一歩を踏み出す…。

友だちの横恋慕、初恋の人との再会、大人の男性の出現などがあり…果たして恋の行方は?

~登場人物~
・父(顔がシャルル・アズナブールに似ているクロード・ブラッスール):歯科医から研究者に転身。研究を続けるためリヨンに移りたいと望む。
・漫画家の母( 「禁じられた遊び」のブリジット・フォッセー):アニメーション作家として成功。仕事のためベルギーに行きたいと望む。
・ハーブ奏者のひいおばあちゃん(ドゥニーズ・グレイ):恋の指南役。自身の40年越しの愛が実るか?
・親友のペネロープ(シェイラ・オコナー):フィリップに恋心
・その妹、サマンタ(アレクサンドラ・ゴナン):バレエを練習している
・ 牛乳瓶底メガネのステファン(ジャン=フィリップ・レオナール):ビックを誘うが、いつもすっぽかされる。
・フィリップの女友だち、カトリーヌ(カトリーヌ・ゴリフォニ)
・クック・ダ・ブックス :コンサートの場面に実名で出演

マルソーは可愛さに少し大人の色香が加わり成長ぶりを見せる。
(フィリップがヴィックに女優のイザベル・アジャーニに似ていると言うシーンがあるが、ほぼ同じスタッフで製作された後の「スチューデント」(1988)を観ると確かに目のあたりが特に似ている)。
劇中に「雨に唄えば」「絹の靴下」など、ハリウッドのミュージカル映画のパロディーを登場させているのも嬉しい。
クック・ダ・ブックスが歌う情緒溢れるテーマ曲「恋する瞳」(Your Eyes) も効果的に使われ、冒頭のバイエルンの美しい風景シーンから作品を彩る。
フランスらしい爽やかな青春映画だが、
少女の恋物語であり、夫婦の愛の物語であり、親子愛の物語にもなっている。
masahitotenma

masahitotenma