たむ

狂熱の孤独のたむのレビュー・感想・評価

狂熱の孤独(1953年製作の映画)
3.5
2022年の映画納めはジェラール・フィリップ映画祭。
未だに収まらないパンデミックですが、メキシコの貧しい村を舞台に、奇病の感染爆発下のラブストーリーです。
『アウトブレイク』や『コンテイジョン』と比べると、スケール感はないですが、封鎖された村での人間ドラマや奇病で血を吐いて倒れていく恐怖は描かれます。

貧しさ、というのも今にも通じるもので、貧しさ故にまともな感染対策も出来ず、医師も一人しかいない状況の怖さもあります。
とはいえ、このあたりは主題とは少し離れて、世界的なパンデミックを経験したからこそ感じるところでもあります。
本作は妻を亡くして自堕落な生活を送る主人公が、危機的な状況と恋に落ちることで、再び生きる力を取り戻す、ということに主題がおかれていますね。

2022年もお世話になりました。
来年もたくさん映画、ドラマ、アニメを観てきます。
レビューもたくさんしていきたいので、来年も引き続きよろしくお願いいたします。
良いお年を!
たむ

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