めっちゃ面白い。音が良い。ピコピコとしたゲーム音やガショーンガショーンなど。音が全く違ったら飽きてしまったりここまで楽しめたかどうか、とか思うくらい良い。
ストップモーションアニメではなく普通の2Dアニメ。止まっていれば一つの絵として捉えられる、線で描かれた絵と線の中の絵が別の動きをするのが良い。
それぞれ趣の違う『繰り返し』を見せる三つの小話。進化応用しまくって行き着くと基礎に戻るとか、どんどん芸を仕込んでいくと弟子が師に、調教師が動物にすげ変わるとか、作っては不足で作り直すの無限ループとか、何やら人間心理を端的に暗喩しているようだが考えるより先に見入ってしまう。これは何なのかと理解する前に表現を楽しませてしまうところがシュヴァンクマイエルの突出している魅力なんだと思う。理解して初めて楽しめるなんて不粋なのかもしれんとか思わされた。
