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フロム・ダスク・ティル・ドーン3のhorahukiのレビュー・感想・評価

3.2
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』シリーズ3作目。今度は西部劇!フロム〜感が薄かった前作の反省を活かして、原点回帰なストーリーになっています。あえて3作目を作る必要性は特に感じられませんでしたが、これはこれで楽しめました♫

あらすじ…
絞首台で処刑される寸前で助けられた主人公(極悪人)。一緒に連れてけと言う、処刑執行人の娘と数人の仲間たちで逃走。その後に、処刑執行の場に居合わせた老人(アンブローズビアス)が宝物を持ってるという情報を聞き、老人が乗っている馬車を襲撃に向かうが…という話。

老人が演じているアンブローズビアスというのは実在の作家。私はほとんど読んだことないのですが、『怪物』という怪奇小説だけ昔に読んで、かなり好きだった覚えがあります。本作は、実際にあったビアスの謎多き失踪事件と『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の世界観をミックスさせた、ある意味意欲作!

大筋としては一作目を踏襲しつつ、時代を1900年代初めに設定し、サンタニコの誕生の秘密が明かされる前日譚となっています。前半は馬に乗り荒野を駆け抜ける強盗団を描く西部劇で、一休みするために寄った「ティティツイスター」で定石通り明後日の方向へと舵を切り、どんちゃん騒ぎ。一応世界観で差別化はしてますが、展開が酷似しているため、どうしても一作目からのパワーダウン感が目立ってしまってるのが残念。

前日譚としても、触れられるのはサンタニコだけで、「ティティツイスター」の誕生の秘密とか過去には一切触れられないのもちょっと拍子抜け。そこが一番知りたいのに!

ただ、このシリーズ特有の悪ふざけ感はしっかり引き継いでいるので、薄味にはなっていますが、2と同じくおバカ映画として十分楽しめました♫大人しそうに見えた神父の変貌ぶりに笑いましたし、一作目好きからしたら「ティティツイスター」とダニートレホが出てくるだけでテンションあがっちゃいますね(笑)
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