オーウェン

地下水道のオーウェンのレビュー・感想・評価

地下水道(1956年製作の映画)
5.0
このアンジェイ・ワイダ監督の「地下水道」は、第二次世界大戦下のポーランドのワルシャワの地下の暗闇での、レジスタンスの絶望的な戦いを描いた問題作だ。

1944年9月、ワルシャワのポーランド軍は、対岸にいるソ連軍の援助もないまま、ドイツ軍との絶望的な戦いを続けていた。

この映画の3分の2は、レジスタンスが逃げ込んだ、地下水道の中の描写で占められており、暗闇でうごめく彼らの極限状態を映し続けていく。

明るい外界を目前にして、鉄格子に遮られて、立ち尽くす者など、単なる歴史的事実を越えた、映像のパワーに満ちている。
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