ねぎおSTOPWAR

風の伝説のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

風の伝説(2004年製作の映画)
5.0
この映画にはだーれも5点はつけないだろうから、わたしが付けておきます😆
もし、観る気になった方も、なんの保証もできないので、そこは悪しからず🤣

当初はね、わし初めて好きになった韓国女優のパク・ソルミが目当てだったわけ。
もう確かに彼女の長い肢体はダンスにうってつけ!いやあ美しい・・。
でもね、観てみたらなんともシュールな夢と笑いに溢れた映画で、なんだか全てを捨てて旅に出たくなってしまいましたよ‼️
わたし「ララランド」はピンと来ていないんですが、だったらこれで良いじゃん!って。ダンスは社交ダンスですけど・・ジャイブだったりワルツです。でも「Shall we ダンス?」でもなくて、ジゴロの話なんですけどね。

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刑事のヨンファが班長の特命を受けて、プンシクの犯行の裏付けを取るために彼が入院している病院に潜入するんです。
その容疑とは、プンシクが警察署長の奥さんを誑し込んで金を搾取した!・・というもの。
自称”芸術家”のダンサープンシクとうまく近づき身の上話を聞き始めるヨンファ。・・そこで語られる彼の半生はおよそ詐欺師のものではない。ピュアなダンサーなのか、ジゴロを自覚しているのか・・・
そしてヨンファは・・・
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たぶんみなさんこんなマニアックなの観ないと思うので、あまりネタバレを気にすることなくある程度書いちゃいますね!



このね、彼が語ることで、観客はヨンファ(パク・ソルミ)と一緒にその出来事を知ることになるわけです。「じゃあなんで彼は入院しているの??」っていう素朴な疑問がわかる頃には次の時間が動き出していて・・そしてタイトルバックの映像がなんだったかを知ることになる構造。
思わず「おぉーっ」っと唸ってしまいました。

そもそもね、プンシクがダンスに目覚めるシーンがね、同級生でジゴロのマンス(これがキム・スロ!!)から教えてもらうわけですが、一歩目で電流が流れるという、わっかりやすい最高な設定!!
さらに伝説の先生に会うシーンも咳して口からいろんなものが飛び出て来たり、コーヒーに入れようとクリームをすくったスプーンをカップに運ぼうとするんだけど、到着するころには全て落ちてるとかさ、まるでコント!!・・で、踊り出すときの演出がもう最高!!
教会での群衆ダンスがね、上に書いた「ララランド」の高速道路に勝るとも劣らない可愛らしさ!!
子供たちのエーデルワイスも素晴らしいんだけど、署長の妻役のイ・カニさんの色っぽさ+本当にダンスしたい純情の演技が秀逸!女詐欺師のムン・ジョンヒさんの涙とまたクールすぎるセリフもゾクゾクしましたねー。

灯台がKEYになっていて、赤が非常にインパクトになるんです。
で、ここで先生との日々、ラストのパク・ソルミとのダンスが撮影されています。
先生との日々は一つのダンスを雨の日、雪の日・・と時間の流れを伝える演出。ラストは華やかなドレスを着た弦楽の入った屋上パーティーでのダンスを繋いで『彼らの頭の中はこうなっています』という演出。そこで背景に花火も上がり、なんとも素敵なシーンです。


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