ほろでぃん

王立宇宙軍 オネアミスの翼のほろでぃんのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

何度目の視聴かもう分からないが、何度観ても新たな発見があるし、何度観ても面白い。

恥ずかしい話、「進撃の巨人」を読んでからやっとこの話に自分なりの解釈をつけられるようになった。

人類は悲しいくらい愚かでくだらない。
ロケット技術は核兵器のあとさきで、人を宇宙に送るなどという何の役にも立たない計画を隠れ蓑に多くの市民を飢えさせている。あげくは政治的な思惑で紛争地帯に発射場を置き大勢死者を出す始末。
大衆にヒーロー扱いされる宇宙飛行士だって蓋を開けてみれば成績不良のぐうたら軍人で、レイプ未遂犯で(正当防衛とは言え)人殺しだ。

史実のアポロ計画なんかもっと酷い。

それでも人々は歴史の教科書の「オネアミス王国のシロツグ・ラーダット飛行士が人類初の宇宙飛行に成功」という一文を見て、人類が今まで歴史を紡いできて良かったと思うんじゃないか。

血と暴力のどうしようもない歴史をそれでも生きる。それが本作と人類の永遠のテーマだと思う。
ほろでぃん

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