Emi

ファイト・クラブのEmiのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.5
サスペンス
空虚な生活を送るヤング・エグゼクティブのジャックは、謎の男テイラーに導かれるまま、謎の秘密組織「ファイト・クラブ」のメンバーになる。そこは鍛え抜かれた男達が己の拳のみを武器に闘いを繰り広げる、壮絶で危険な空間だった。

主人公の、長いものに巻かれる資本思想と、そんな社会に対する自己解放との葛藤を感じた作品。
混沌としたものがあふれた情報化社会の中で、なんとなく満たされない自分に
「生きる目的は?」 
「なりたい自分は?」 
「心の底から本当に欲しいものは?」
と問われているよう。
答えが出ないことへのストレス発散にも見える暴力は、「もっと本気で生きろ」と言わんばかりの自分へ喝や「頑張っているフリをするな」という激励にも見えます。
最後、戦い続けるジャックのシーンでフェードアウトしていくのも良き😁
Emi

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