このレビューはネタバレを含みます
"今の世の中大切な人がおらんもんが多過ぎる。自分には失うものがないちゅう思ってる。それで強くなったと思い込んどる。"
李相日監督作品の放つ儚い恋愛みたいなものは大好きだけど、故に他の作品と比べちゃうと今回はそこまでかもしれない。重苦しい雰囲気はいつも通りあるけど、そこの解決?オチ?みたいなものがあまりにもアッサリしてる。
柄本明と樹木希林の被害者加害者の保護者目線が一番刺さる。悪人というタイトルから妻夫木聡と深津絵里の描写で楽しむものだと思ったけど、メインは大切に思っている周りの人間たち!