円柱野郎

パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHTの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

基本的に設定を日本に変えただけのローカライズ作品。
時系列的には米国版の後の話だし多少の関連づけもされているものの、基本的に怪奇現象の内容も含めてなぞっている。
「何も同じ手順でアプローチしなくても」と悪魔にツッコミたくもなるが(w)、そういう意味でオリジナルを観ていると何が起こるかおおよその見当がつくのだけども、それでもそれなりにホラー映画としての不気味さを感じるのは“主観映像”という効果が効いているからだろうか。

米国版と違い、出演者はそれなりに名の通った俳優だし、その点で疑似ドキュメンタリーと言うよりもハッキリと虚構のホラー映画として割り切って作っている感じはしたかな。
序盤の食卓の会話などはやや説明ゼリフ的な部分もあるし、真の意味での自然さよりも構成を考えたモノである感じが強い。
霊感の強い知り合いのシーンだって明らかに説明描写だしね。

恋人同士から姉弟に変更された主人公や、悪魔を挑発するか如き“いらんことしい”の男ではなくなった主人公は割と良い変更箇所だったとは思う。
でもそれであればもう少しオリジナルを観ている人の予想を裏切るような怖がらせ方の変更をしてくれても良かったけど、そこまで行かなかったのは少々残念。
両足骨折の姉が取り憑かれて立ち上がるのは予想出来るしなあ…。
むしろその様子が滑稽に見えてしまったのがマイナス。
どうせならギブスが砕けて、あらぬ方向にひん曲がった両足で普通に歩いてくるくらいやってくれれば、それは不気味だと思うんだけど…?w
ラスト近辺、倒れた弟の向こうからゆっくり顔がせり出してきた部分は良かったんだけどね。
以降はやや蛇足気味でもあった。
円柱野郎

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