らんらん

鉄火若衆のらんらんのレビュー・感想・評価

鉄火若衆(1962年製作の映画)
4.0
幕府の上層部、旗本たちが私腹を肥やしこの世の春を謳っている中、下々の人々は住むところもない食べるものもない生き地獄
そんな世の中に現れたのが紫頭巾である、御金蔵を破り小判の雨を降らせ貧しい人々を救済していく
だがその責任を追及され詰め腹を斬らされたのが勘定奉行の香川良介である、本人は清廉な人物であったのだが奉行の座を狙う山形勲に罪を押し付けられたのであった
お家はお取り潰しとなり家来衆(星十郎、桂小金治、清川虹子)も散り散りに、それから3年、残された一子里見浩太郎はグレたヤクザ者になって若い旗本たちと喧嘩に明け暮れる日々
そして山形勲ら腐った幕府上層部、旗本たちを廃し、正しい世の中にするための戦いが始まる、、、

たいして期待してなかったんですがなかなか良かったと思う
見る前の予想通り主演の里見浩太郎自体は別に、、、で、所々大友柳太朗や山形勲、高田浩吉に格負けしてる
あとは女優陣、まさかの志村妙子(太地喜和子)がヒロイン、ぷっくりしてて目が大きくてかわいらしい
丘さとみは小唄の先生役、大友柳太朗はそのヒモ的な感じで日々小唄の歌詞を練っている生活
丘さとみは正直チョイ役、登場も遅く出番も少なめ
ですが!その登場シーンに衝撃が、、、何その頭!?とんがりコーン乗っけてるみたいな凄い髪型なのw もうそれだけしか目がいかなかった

あとは、、、細かいこと言えばストーリーが都合がいいかなと
どんな偶然よ?ってのがかなり、登場人物が都合よくリンクして、都合のいい過去が明らかになって、都合よく偶然立ち聞きしてたり、まああるあるだけど

そしてまさかの紫頭巾の登場がなんか嬉しかった
つい最近片岡千恵蔵の紫頭巾見たあとだったからその比較の意味でも面白かった
大友柳太朗の紫頭巾は拳銃をバンバン撃ちまくるの、これってなんか、、、演じるのも大友柳太朗だし、まるで怪傑黒頭巾みたい

最後に、、、東映時代劇あるあるだけどタイトルの鉄火若衆って一体なんだろう?里見浩太郎のこと?そもそもの表現が古くて伝わらないし、そんなに鉄火なキャラでもなかったしで気にするともやもやw
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