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名門!多古西応援団のろくのレビュー・感想・評価

名門!多古西応援団(1987年製作の映画)
2.9
全巻持っていました(これと特攻の拓)

ということで荒唐無稽でも実はいい奴少年マガジンヤンキー漫画の映画化です。主役の我王銀次がそのまま漫画から出てきたのじゃないかと思うくらいそっくり。というか、このマンガが我王をモデルにしたのではと無駄な夢想をしてしまいます。

開始早々お色気シーンありなんでこれはこの先も期待できると思ったけど豈はからんやその後は皆無。まあ原作もそんなシーンなかったしと肩を落とします。あ、でも無理やり入れたお風呂のシーンがありました。昭和映画なのでとりあえずお風呂は覗きます。今なら大問題です。

ストーリーは意外と原作に忠実。逆に忠実すぎて初見だとあまりの早い展開に目を白黒させてしまうだろう、コラァって感じです。原作の予習は欠かせませんね(どんな映画だ)。

その後はダンスを踊ったり喧嘩したり女子と仲良くなったり喧嘩したり青春したり喧嘩したりとおなじみビーバップ展開なんで多少見逃しても何も問題ありません。

ヒロインの吉沢秋絵は信じられないくらいの棒演技で僕らを魅了します。最後近く吉沢の歌が流れてきてアップになるシーンでは「あれ、この映画幸福の科学の映画だっけ」と間違った妄想を抱かせます。

イケメン枠に保坂尚輝に杉本哲太、鶴見辰吾。みんなこの映画に出ていたことを知られたくない人ばかりです。脇はイケメンなのに主役の5人は全くのイケメンではありません。そういうものかもしれないと無駄に納得します。

先生役には(作家の)高橋三千綱。なぜ出た?吉沢に負けず劣らずの棒演技で僕らを楽しませてくれます。本人は恰好いいつもりかもしれませんがそう思っているのは本人だけです。


エンディングは応援団の5人が夕日を背中にこっちに向かってきます。アルマゲドンかと一瞬目を疑いました。きっとブルースウイリスは仕事がなくなってこんな映画に出ていたんですね、間違いない!(長井秀和風に)
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