月子の失われた記憶と数々の未解決事件にて浮上する富江という名の謎多き女。映画化初作としてはもっとストレートな映像化で良いと思うが……
原作から捻りすぎてる感もあるんだけど映画的趣向とでも言えばいいか、ちゃんと原作の骨子を活かしつつの膨らませ方としてそう悪くはない。独特の魅力はある。
菅野美穂は男を狂わす魔性の女というイメージとは違うが、映像化に着手するにまず難航するのは美少女でバケモノという富江の配役で、当時のホラークィーンと化しつつあった菅野美穂の演技力あったればと白羽の矢が立ったのだろう。
さすがに不気味で異様な迫力を醸し出しており、嬉々としてゴキブリを素手で掴むシーンなんか役者魂も並々ならぬものがあるが富江はゴキブリ掴まないと思う。メイキングにその撮影の様子が入ってないのが残念。