難病で余命いくばくもない少女の生きた証
小林桂樹特集にて。いやあ、泣けましたなあ。
本作品でも小林桂樹はよきお父さんを静かに熱演。彼はSLの機関士です。奥様に先立たれてしまい、長女の結婚を機に再婚をするころ、からストーリーが始まります。
中学生の次女(吉沢京子)は急に四肢の動きが悪くなってしまい、入院を余儀なくされますが彼女はハンチントン病に冒されており、当時の医学では死を待つ他...というお決まりのパターンではあるのですが、家族や友人達の繊細な心遣いの描写がまた良かったなあ。
S Lからディーゼルに転換されていく時期でもあり、若くもない父がディーゼル機関士の免許を取る描写がある一方、SLの力強さ(本作品では高原のポニーことC56が登場)や温かさも花を添えてたな。
機関士助手は小林桂樹の名相方、藤岡琢也のハチャメチャぶりと、最後の人情にぐっときたあ。
涙なしには見られない作品でした。でも心はほっこりしました。