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ベルリン、僕らの革命のtheocatsのレビュー・感想・評価

ベルリン、僕らの革命(2004年製作の映画)
1.0
ネタバレ
間抜けさの演出が間抜け過ぎて後半大崩れ

富豪宅に侵入し何も盗まず”教育的措置”を施すだけという掴みはOK!
ところが三角関係を持ち込んだことで嫌な予感。

案の定、あまり知性的という設定ではなさそうな女子が”富豪の教育的措置”に唐突に関与することで映画シナリオ的にも、視聴者的にも全て台無しになる。
やることなすこと全てが間抜け! あそこで馬鹿を作らなくてはならない事情は理解できるとしても、あまりに女子のやることがバカすぎるのでこちらのはらわたが煮えくり返るほど(←何本気で怒ってんだよ・・笑)。

※もちろん俳優のせいではなく演出のせい。むしろ視聴者が腹を立てるほどの真性のバカっぽさを演じられたのは見事だと思う。

おまけに忘れた携帯電話を取り戻すという間抜け演出を重ね、偶然帰ってきた富豪に顔を見られるという間抜け演出の3段重ねときては開いた口が塞がらない。

その後の誘拐劇もゆるゆるすぎる手かせ足かせなど緊張感皆無。←間抜け4

アルプスの山小屋に籠城してからがだらだら間延びするばかりでこちらがギブアップ寸前!(←もう笑っていられないほどイライラが昂ずる)

しかし、人質富豪が学生運動の闘志だったことが判明してからポジティブな動きが感じられ始める。
買い物途中で水遊びいちゃつきという性懲りもない5度目の間抜け場面を挟んで、三角関係が発覚し3人組崩壊か!? 一体どうなる?? というこちらの好奇心熱が復活し、ドラマも富豪を元に戻し全てなかったことにする落ちに帰結するのかと思ったのも束の間、・・・最後までは書きませんが、あのエンディングには再激怒!!

いっそのこと撃たれればよかったのに!!! 笑笑笑


噛み応えあるドイツ映画という好意的イメージを悪い意味で覆してくれた作品。
邦画監督のみならずお堅いドイツ映画界でも迷走は生じるものなんだなぁと、ある意味安堵できたのは悪くない経験だったかもしれない。

002005
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