【洞窟の中にいたのは、、、】
”蝿の王”とは、聖書で言う悪魔のベルゼブブを指している。この映画では蝿が群がる豚の生首の映像が出てくる。
ある無人島。20人ばかりの少年たちが漂流する。最初は、助け合いサバイバルする彼らだったが、仲間割れによって組織は分裂する。
大人が不在の環境。それが子供達の暴力性を強めていく。
夏休みにカエルをアスファルトで焼いて、遊んでいた記憶がある。倫理観は学習していくものである。その発展途上の子供は、そういう暴力性みたいなのを秘めているんじゃないかなと思う。
本作では、そういうソリッドなシチュエーションで子供たちの暴力性が発現していくところが魅力であろう。
ただそういう映画はたくさんあって、不思議と頭に残らない作品であった。