神戸典

酔いがさめたら、うちに帰ろう。の神戸典のレビュー・感想・評価

3.5
アルコール依存症により、家族とも離れ、自分の命すら削って生きている塚原。
かれは幾度となく吐血し、病院に運ばれていた。
死んでもおかしくないという状態までいき、ついに入院治療することを決める。

実話を元にした自伝的作品の為、題材としては非常に重い内容だが、浅野忠信の役柄に加え、塚原の心の声を実際に表に出したりとコメディタッチにすることで暗さを緩和している。
また、妻役の永作博美が一人で子供を育てながらも離婚した夫のことをしっかりと気にかけられる強い女性を演じている。
時折冷たい言葉を発するが、それでも一度好きになった人は簡単には嫌いになれないという言葉が非常に印象的だ。
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