ニクガタナ

弾丸ランナーのニクガタナのレビュー・感想・評価

弾丸ランナー(1996年製作の映画)
3.5
ガイ・リッチーとかコーエン兄弟作品を低予算で幼稚にした駄菓子のような味わい。SABU監督の新作鑑賞前に再鑑賞。拳銃起点で走り出すストーリー。ヤクザから拳銃買って銀行強盗を目論む男がマスク万引きしようとして、ヤク中のコンビニ店員に追われ、彼らに拳銃とヤク売ってた、親分を守れなかった失意のヤクザに追われ、拳銃盗まれた警察に追われ…因果応報と因縁が深刻にならずに絡み合う。ハーハーヒーヒーフーフー走る三人の追いかけっことそれぞれの回想以外にどうやって間を持たせるかと思えば、途中すれ違うセクシーな女性との各々の理想的シチュエーションでの交わいを妄想する強引なセクシー要素をぶっこんだりしてキャラクターに強引に深みを持たせて上手い。追う警察内のガンマニアの蘊蓄語りとか小ネタも効いている。常識に捉われない何でもありな自主制作映画感が好き。田口トモロヲも堤真一も輝いてる。ヤク中のダイアモンド☆ユカイの変らない表情が愉快。最後蛇足感ありもったいない。
ニクガタナ

ニクガタナ