ヨーロッパのバレエ学校に入学したスージーの周りで、次々と殺人事件が起こる。やがてスージーは、魔女の噂を耳にするようになり、事件の核心へ足を踏み入れていく…。
セットや照明に原色をふんだんに使っており、流れるBGMもスタイリッシュ。アート志向の強い画づくりと、ホラーの組み合わせは今見ても斬新。凄惨なシーンで流れる血の赤色は、ただ恐怖をあおるだけではなく、美しさを秘めている。
一方で、
ホラーとしての作り込みも余念はない。怪しく個性的な登場人物たち。不気味な印象を受けるゴシック調の校舎。刃物によって引き裂かれる身体、酷い死に様。そして大量のウジ虫。。。
そこに、謎解き要素も加わって、最後まで飽きさせない構成も見事としか言いようが無い。
洋ホラーとしてのシンプルな恐さが、もう少しあっても良かったと思うが、総合的に素晴らしい映像作品に仕上がっている。
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そういえば、新房昭之監督の好きな映画が、この「サスペリア」だとどこかで読んだことがあった。確かに「魔法少女まどか☆マギカ」のゴシック調の画づくりなど、本作の影響がありそう。