果糖

ステージ・ドアの果糖のレビュー・感想・評価

ステージ・ドア(1937年製作の映画)
4.5
あー最高。面白すぎ!役者志望ばかりが住まうかしまし女子寮モノ。爆速丁々発止のやりとりがたまらない。直情令嬢のキャサリン・ヘプバーンと口をひらけば皮肉ばかりのジンジャー・ロジャースの組み合わせは最良の女女映画のそれ。2人を取り囲む周辺の女たちそれぞれのキャラ立ち(際立つアンドレア・リーズの繊細さ!)も楽しすぎるが、その反面、スターが次々に取っ替え引っ替えされるショービズ業界への批判は鋭利で、ゆえに物語自体は冷酷。生死すら把握されない構造的無関心の肝冷えする発露が感動のスピーチの直後に。

キャサリン・ヘプバーンがジンジャー・ロジャースを寝かしつける時にちゃんと人形をもたせてあげるシーンよすぎ。爆笑モノの棒読み演技、不器用な花の持ち方、ドデカトランク、部屋の外から点滅するネオンの光なども印象深く素晴らしーな。
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